先月下旬(11/27)にプラザの座楽vol.16「その画家は何を捨てたのか?」を開催しました。

講師には、画家で美術家の出射茂さんを迎え、ピカソからアンディ・ウォーホルまで様々な絵画をプロジェクターで映しながらお話くださいました。

絵を描くときに意識する構図や色、モチーフの説明から、それを踏まえてピカソやセザンヌの絵を見ていきます。

普段何気なく眺めている絵に深みが増し、言葉での説得力にハッとさせられる時間となりました。

レオナルド・ダヴィンチの時代から300年もの間常識とされてきた技法を、ピカソ達がいかにして崩し、絵画の世界に自由な選択肢を増やしてきたのかなど絵画を通して時代の移り変わりを感じることができました。

美術史や絵画の他に、どんなジャンルにも積み重ねてきた歴史があり、試行錯誤を繰り返して得てきたもの、捨ててきたものがあります。

現代はSNSの普及から「個」が強くなっていると感じる時代。

それは、アンディ・ウォーホルの作品にも映し出されていると出射さんは言います。

「それまで誰も気に留めなかったガラクタ(大量生産されたスープ缶)などにスポットを当て、アートとして確立した」

 

これからどんな時代になっていくのか…、アートを通して見てみるのも楽しいかなと思いました。

 


ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。