井上ひさしの書斎にて(写真の無断転写禁止)


会場となった川西町フレンドリープラザに当日入りされた飯間浩明さん。

トーク会場の確認や打ち合わせもそこそこに遅筆堂文庫の「井上ひさしの書斎」見学へ。

井上ひさし研究家で地域おこし協力隊の井上恒さんから一通り説明を受けると、そのまま書斎にて井上ひさしの使用した辞書や資料を熱心に読み込まれていました。

机に座る飯間さんの姿はなんだかとても馴染んでいました。

(お写真のメガネもどことなく井上ひさしっぽいような…笑)

 


トークイベント

冒頭、飯間さんは井上ひさしの本を少なくとも50〜60冊読んでいたと話し、中学生の頃から井上ひさしの大ファンだったことを語られました。そして井上ひさしの「本の枕草紙」によって辞書の面白さに気づいたそうです。

週間朝日の「日本語相談」が好きで大学生の頃にずっと購読されていたこと、時を経て朝日文庫から「井上ひさしの日本語相談」が発売される際にその解説を担当し、とても嬉しかったと話されました。

 

井上ひさしの言葉遊びやユーモアさ、辞書の使い方などを丁寧に例文などを用いて話され、参加者の皆さんは熱心にメモを取りながらお話を聞いていました。

 

質疑応答では、辞書を作る上での苦労話などの質問に、言葉を捉える難しさとして「新しい言葉よりも消えていく言葉を探す方が難しい」と話されました。

辞書編纂者にとって「言葉」とは空気のようなもので、活字、テレビ、ラジオなどの放送、ネット、話し言葉など全ての場面でアンテナを張っていること。テレビをぼんやり見るということはないという言葉に驚愕しました。

最後に飯間さんがおっしゃった、言葉の使い方は自由で、使う人が決めれば良いという言葉がとても印象的でした。


トーク終了後には、希望者と飯間さんで「井上ひさしの書斎」見学を行いました。

ここでもさまざまな飯間さんの発見を聞くことができてとても有意義な時間でした。


ご参加いただきました皆様ありがとうございました。



ギャラリーでのトークの様子(無断転写禁止)


遅筆堂文庫にて参加者と共に(無断転写禁止)