一箱古本市in川西2024無事終了いたしました。
更新日:
一箱古本市in川西2024無事に終了いたしました!
ご参加いただきました出店者の皆様、ご来場いただきましたお客様、にぎやかし隊として一箱を盛り上げていただいた大石田AIRの皆様、オカリナの金子俊朗様、ワークショップで楽しいひとときをご提供いただいた絵本作家のあるほなつき様、移動図書館のみず文庫様、ゲスト出店いただいたペンギン文庫様、古本けものみちの南陀楼綾繁様、プラザサポーターの皆様、スタッフの方々、今回は参加できなかったけど遠くから応援いただいた皆様…
本当に本当にありがとうございました!!
南陀楼綾繁賞
おせっかい書房様(福島県)
亀貝太治賞
つるや様(東根市)
荒澤久美賞
カムパネルラ書房様(山形市)
ブックイベントのこれから〜本と人と町をつなげるために〜
南陀楼綾繁(ライター・編集者)・亀貝太治(ニイガタブックライト代表)・荒澤久美(BBO発起人)
南陀楼さんが2005年に始めた「一箱古本市」が全国に広がり、その先でもさらに本を通したさまざまな交流が生まれるキッカケとなっています。ニイガタブックライトの一箱古本市は2011年から始まり、ここ置賜の地でBook!Book!Okitama(以下BBO)が始まったのが今から10年前の2014年でした。
それぞれゲスト3人がブックイベントを始めたキッカケの話から今に至るまで、そしてこれからイベントを続けていくヒントをお話いただきました。
ここを会場にして続けてきた一箱古本市の特徴として、荒澤さんはやはり「遅筆堂文庫」の存在が大きいと話します。「ブックイベントのこれから」について、拡大路線で続けてしまうとどうしても主催側や実行委員側の負担が大きくなり疲弊していく、続けていくにはなによりも主催者側が楽しめることが大切だと話されました。
主催者として当たり前のことなのに目の前のことに追われてその「楽しむ」という気持ちが消えかける場面も多々あります。
南陀楼さんの不忍ブックストリートにしても拡大していった時期はあるそうです。
逆にニイガタブックライトの亀貝さんは、最初から拡大路線というのは考えたことがなかったと話します。もっと単純に「本好きの人の居場所を作りたい」「楽しい場所を作りたい」「楽しくなきゃ意味がない」という思いを持ち、新潟の一箱古本市は始まったそうです。
そして、一箱古本市は4〜5箱でもお店の軒下やちょっとしたイベントの片隅に場所を借りても開催することができるとても身近な、日常的に楽しめるイベントなんだとお話されていてハッとしました。
まだまだ全国に広がりを見せる「一箱古本市」。
そこで繋がる人たちとこれからも楽しんで開催していくことが、これからのブックイベントの姿なのだと感じました。
今まで交わることのなかった新潟と置賜ですが、プラザ主催になって3年目の2021年に新潟・北書店の佐藤店長をお招きし「本でつながる町と人」と題してトークをしていただいたり、2022年にはドキュメンタリー映画「阿賀に生きる」の上映会&トークを開催しました。
そして、今回の「ブックイベントのこれから〜本と人と町をつなげるために〜」でニイガタブックライトの亀貝さんとのご縁をいただきました。
南陀楼さんには一箱古本市だけでなく、さまざまな人とのご縁をいただいてきたなと感じています。
トークイベントへご参加いただきました皆様ありがとうございました。
一箱古本市の様子
お天気にも恵まれた9月29日(日)。 10時の開始と同時にたくさんのお客様でとても賑わいました。
一箱古本市では店主との会話を楽しむ方々、1daycafeで購入した美味しいものを野外劇場で食べる姿や、紙もの市でお気に入りの文房具を品定めする姿、ワークショップを楽しむ親子連れ、どこからともなく聞こえてくるオカリナの音色に聞き入る人たち、本格的なダンスに目を奪われる人たちなど、とても素敵な化学反応が会場の至るところで起こっていました。
「本を通じて人と人が繋がる」居場所づくりが10年の時を経て浸透してきていると実感します。
町立図書館・遅筆堂文庫では日常での本との出会いを、そして一箱古本市ではこのイベントならではの本と人との出会いをこれからも楽しんでいただければと思います。