白崎映美さんが井上ひさしの言葉を歌う

井上ひさしが残した言葉は無数にあります。

その言葉たちに白崎さんミュージシャンが曲をつけ、遅筆堂文庫がある川西町フレンドリープラザならではのステージが実現しました。

「ひょっこりひょうたん島」では、県内から集まったひょっこりダンサーズ達が曲に合わせて元気に踊り、舞台の後ろには4mはゆうに超える巨大な井上ひさし人形も登場し、本当にここでしか見れない最高のステージとなりました。

改めて、特に感じたのは若き井上ひさしの、乗りに乗った勢いことばの奔流。「ひょっこりひょうたん島」開始時29歳。そこから「ムーミン」「ひみつのアッコちゃん」「ネコジャラ市の十一人」「道元の冒険」みな30代の仕事です。そして「たいこどんどん」「雨」「吉里吉里人」まで40代前半のものが大半を占めたのは偶然ではないと思う。勢いが違う。

そして晩年の「釜石小学校校歌」のやさしさへと。

堪能しました。最高のパフォーマンス。

 


文・井上恒(井上ひさし研究家/川西町地域おこし協力隊)