スタッフブログを開設し、最初のコラムが「3月公演の中止」のお知らせとなりました。とても残念です。
3月7日、8日に予定していたSENDAI座公演『タルタロスの足湯』は、東京・仙台に続く川西公演だっただけに、残念至極。渡部ギュウさんたち劇団員の方々は、それ以上に無念な思いがされていると思います。『十二人の怒れる男』とは違う人情あふれる作品とあって、久々の大舞台での公演を多くのファンが楽しみにしていました。

3月20日の『春に想いを寄せて』は、ピアニスト松川儒さんとハイディ・ヴォルフさんのコンサートで、こちらもドイツで活躍しているヴォルフさんのソプラノを楽しみにしていた方が多かったと思います。声楽レッスンを受講する予定だった音大生の方もがっかりされたことでしょう。松川さんは一年間のドイツへの派遣研究から帰国してすぐのコンサートとなるはずでした。今年8月のフレンドリークリニックで、また元気な演奏と指導を期待しています。

3月22日の『置賜子ども芸術祭 プラザ子ども演劇祭』では管内から3団体による演劇、ミュージカル、落語の公演を予定していましたが、突然の全国一斉の小中学校、高校の休校という対策により、こちらもやむなく中止となりました。

コロナウィルスという見えない敵。いったいどこに潜んでいて、これからどこまで拡大するのか。不安におののく日々がしばらく続きそうです。正しく恐れ、正しく防止するしかありません。

劇場や図書館は、市民の拠り所であり癒しの空間です。一日も早い収束宣言が出され、またもとの賑わいが戻ることをただただ祈るばかりです。(栗田政弘)