4月25日に開催を予定していた「プラザの座楽~野獣のようなキャメラマンと呼ばれて」は、講師の仙元誠三さんが亡くなられたため、中止となりました。
2月29日に電話した際はとても元気な声で、
「DVDを映して話をしたいな」という提案も。
「ぜひお願いします」と話したその翌々日に、訃報が飛び込んできました。

インタビュアーをお願いしたシネマパーソナリティの荒井幸博さんは生前何度か仙元さんにインタビューされていた方。訃報を伝えると、一瞬声を失い、「残念ですね」の一言。

仙元さんとは昨年12月12日に初めてお目にかかりました。事前に電話でトークイベントのねらい、内容、進め方については依頼していたので、もっぱら映画撮影について質問に終始。仙元さんは当時を懐かしみながら、丁寧に答えてくださり、話が盛り上がりました。松田優作、薬師丸ひろ子、勝新太郎、村川透、角川春樹、といった名だたる俳優から監督との交流や思い出が次から次へ飛び出し、あっという間に2時間近くが経過していました。なかには、いたずらっ子のような表情で、活字にできない話までも披露。

ある映画専門誌に、「野獣のようなキャメラマン・仙元誠三」と題されたインタビュー記事が連載されていたので、「座楽のタイトルにこれをお借りしていいでしょうか?」とお願いすると、あっさりと了承。
そして「プラザの座楽~野獣のようなキャメラマンと呼ばれて」とすることにしました。チラシに使った仙元さんの写真も、その映画雑誌に掲載された現役時代の精悍なポートレートです。写真の使用許諾もそのときいただきました。

お別れに伺った3月2日、仙元さんのご遺体の枕元に、今回の座楽のチラシが一枚添えられていました。奥様によると、「とても楽しみにしていたんです」とのこと。

改めて、仙元誠三さんのご冥福をお祈りいたします。
仙元誠三さんの経歴、撮影作品はここで知ることができます。(栗田政弘)

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