朝、カラスの悪戯と闘う
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プラザの図書館に沿った通路に落ちている、白い点々。
中には抽象画のような、あるいは宇宙に散らばる星座を描いたような見事な(?)作品が、
アスファルトに点在している。
作者は、隣りの天神森古墳をねぐらとするカラスの群れである。
奴らは夕方、杉の木立の巣に帰るときか、朝飛び立つときに、糞をばらまいていくようである。
これを放っておいては一面真っ白になってしまう。
このところ、スタッフの一日の仕事は、デッキブラシで白い糞を洗い流すことからはじまる。
はじめは水を流してゴシゴシとこすっていたのだが、
これだけでは落ちないので、先日から粉せっけんをバケツに溶かして洗っている。
最初は一本のデッキブラシですんでいたが、
足りないので2本買い足した。
3人でゴシゴシ、ゴシゴシ。
この間30分。
これもいい運動と思えば、楽しい時間である。
よく観察すると、糞が落ちている場所はきまっている。
上には大きなケヤキの樹木が伸び、新緑がまぶしく光っている。
どうやら、カラスたちはこのケヤキを一時休憩場所にして、
あちこちに飛んでいるのかもしれない。
飛行する空には、彼らにしか見えないルートがあるのかもしれない。
きょうは9時に終了。
バケツとブラシを洗っていると、われわれの仕事ぶりを見ていたカラスが、
木の上のどこかから「カアーッハハ」と鳴いた。
(栗田)